7章 塗装改修工事
7節 アクリル樹脂エナメル塗り (AE)

7.7.1 適用範囲 この節は、屋外の下地がコンクリート、モルタル面等で既存塗膜が塩化ビニル又はアクリル樹脂 エナメルの場合の塗替え及び新規に塗る場合に適用する
7.7.2 下地調整 (a) 塗替えの場合の下地調整は、表7.2.5、工程1〜3により、種別は特記による。特記がなければ、RB種とする。
(b) 新規に塗る場合の下地調整は、素地の乾燥を十分に行い、汚れ及び付着物を除去する。ただし、コンクリートの場合は、表7.2.5、工程1〜3の工程1を省略したRB種とし、押出成形セメント板面の場合は、表7.2.6、工程1〜3の工程1を省略したRB種とする。
7.7.3 アクリル樹脂 エナメル塗り アクリルエナメル塗りは、表7.7.1により、種別は特記による。特記がなければ、B種とする。

表7.7.1 アクリル樹脂 エナメル塗り 
工程 種別 塗料その他 塗付け量
(kg/u)
A種 B種 C種 規格番号 規格名称
下地調整 表7.2.5、工程1〜3によるRA種又はRB種
7.7.2(b)による
表7.2.5、工程1〜3によるRC種
1 素地押え JIS K 5653 アクリル樹脂ワニス
JIS K 5581 塩化ビニル樹脂ワニス
2 穴埋め、パテかい JASS 18
M-202(1)
合成樹脂パテ
塩化ビニル樹脂パテ
3 研磨紙ずり 研磨紙 P120〜220
4 下塗り JIS K 5654 アクリル樹脂エナメル 0.08
5 パテしごき JASS 18
M-202(1)
合成樹脂パテ
塩化ビニル樹脂パテ
6 研磨紙ずり 研磨紙 P220〜240
7 中塗り JIS K 5654 アクリル樹脂エナメル 0.08
8 研磨紙ずり 研磨紙 P220〜240
9 仕上げ塗り JIS K 5654 アクリル樹脂エナメル 0.08

(注) 1 新規に塗る場合は、A種又はB種とする。
2 JASS 18 M-202(1)は、日本建築学会材料規格である。